イグナーツ・ゼンメルワイツ 気分転換中の旅行で問題解決のヒントが浮かぶ?

手洗いというと今では常識になっています。しかしゼンメルワイツさんの生きた時代では浸透していない考え方でした。

ゼンメルワイツさんの抱えていた問題

ウィーンの無料の産婦人科で働き始めたゼンメルワイツさん。当時病棟は2つあり、第一病棟では10人に1人が亡くなっていました。しかし第二病棟は100人に1人くらいの割合でした。その原因は産褥熱でした。当時は「理由は分からない」ということだでした。当時は様々なうわさが飛び交いました。病室の込み具合・毒気・便秘・男性医師に見られたショック・・・地域の方もこの噂を聞いて、自宅出産をしてから療養に病院を使う方もいるほどでした。

ゼンメルワイツさんは亡くなった産婦さんの最後の儀式のベルを聞くたびに落ち込んでいました。そのことを解決したいと考えていらっしゃいました。

気分転換に行くことでひらめきが生まれた

気分を変えるためにベネチアへ旅行に行きました。その時にその間に同僚が手術中のアクシデントで亡くなったとの連絡がありました。その時の亡くなった方の状態が産褥熱と良く似ていました。そのことに気が付いたゼンメルワイツさん。

第一病棟に出入りする医師や医学生は死体解剖室に行き来している方々でした。第二病棟では解剖室への出入りがない病棟でした。そのためゼンメルワイツさんは何か粒子が飛び交っているのではないかと考え、消毒をさらに徹底的に行うようにしました。現在では「細菌」として広く認知されています。当時の医師もこれまでも手は洗っていましたが完全ではありませんでした。解剖の後婦人科病棟の第一病棟に行くときにまだにおいなど残っている状態の時もあったそうです。

現在で言う漂白剤で完全に消毒をして第一病棟に行くようにすると、第一病棟の死亡率が急激に低下しました。長期的な観察眼と、落ち込んだ気分を変えるために行った旅行で思考力が上がり、点と点がつながりました。

死亡率が下がり、称賛される出来事でしたが当時「自尊心のある紳士の手は常に清いため消毒する必要はない」と考えられていてゼンメルワイツの意見は通りませんでした。消毒は医師たちには受け入れられずまた第一病棟の死亡率が上がってしまいました。

気分転換をすることは脳にとってとても良いことが分かっています。特に旅行は日常から離れて新しい環境に行くことになります。さらに自然と触れ合ったりすることで五感が磨かれ心身がリラックスすることが出来ます。また旅行中に歩くことでリズム運動をすることが出来ます。リズム運動をすることでセロトニンを活性化する効果があることもわかっています。

ひらめきを生むリズム運動

ゼンメルワイスさんもベネチアという全く別の環境に行くことで常識外れのひらめきを思いつかれました。最終的には当時の医師には受け入れられることはなかったですが、正しい考え方でした。

旅行のときはたくさん歩くのでリズム運動を行うことになります。他にもひらめきを生むリズム運動には自転車こぎ、お散歩、ダンス、呼吸法など様々あります。仕事や人間関係などに行き詰まりを感じたときは違う環境に身を置いたり、リズム運動を行ってみてはてみてはいかがでしょうか?

筆者は朝にお散歩を行うことをお勧めします。というのも起きてから1時間以内くらいで行い日光を浴びることでセロトニンが分泌されます。さらにリズム運動もセロトニンが分泌されます。セロトニンは幸せホルモンと言われています。通勤や通学をおさんぽに利用するなど歩いて見てはいかがでしょうか(o^―^o)ニコ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA