お散歩【カント】時間を決めることで深い考えがまとまる?

毎日お散歩の時間や道を決めていますか?

「同じ時間なんて無理だよー!」「道はいろいろ探しながら歩いているよ」など様々な意見があるかもしれません。

もし何十年も同じ道を使うとものすごい発見や概念が生まれるかもしれません!

カント先生とは

皆さんはカント先生をご存じでしょうか?カントは近代哲学の祖と呼ばれる方です。

ドイツの哲学の先生でした。考察された中に人間とは何か、自由とは何か?という概念がありました。

当時のヨーロッパは産業革命の真っただ中でこれまで人類が到達したことのない科学の力を見ていました。そんな時カントは「人間が扱ったことのない技術の進歩の中で人間はどのようにふるまっていけばいいか」という道徳論や倫理観を考えました。技術や他人に振り回されず自律する(自分で律する)ことが自由だという考えに至りました。これはカント自身が日常生活の中に溶け込ませていました。人間の理性を信じたのですね。

散歩をする日常

カントの日常はほとんど毎日同じでした。カントはずっとプロイセンの田舎に住んでいました。町から出たことがなく数時間れ掛ければ見ることが出来る海を一度も見たことがありませんでした。ずっと同じ町の中にいました。とにかく整然と、規則正しいお方でした。きっちりしたプロの独身です。

朝起きてコーヒーを飲んで執筆をして講義をして食事をして散歩をする。それをきっちりした時間に行っていました。

散歩はきっかり3時半からで、近所の家の人は散歩するカントを見て時計を合わせたという逸話が残っています。あの有名な話です。

朝は午前5時半に起床。これは元兵士の世話役に起こされていました。世話役は寝すことがないように申し渡されていました。そのあと煙草を吸います。(タバコだは1杯だけと決めていましたが、これだけは増えていったそうです)そして朝7時から11時まで講義をしてその後昼食です。レストランへ行ったりこれがまともな食事でした。食事の時は様々な人と交流を持ち楽しんだそうです(o^―^o)ニコ

無口で規律だけを守るイメージのあるカントですが、実際は社交的で柔軟性のある方だったのです。

それから有名な散歩をして友人の家で過ごします。家に戻るときっかり10時には眠りました。

学校の先生ということできっちりしているのは職業病かと思いきや、カントの考えからだそうです。「性格は40歳までに各利率される」というものです。また個人の性格の核は「個人の習慣」ということも信じていました。このきっちりした生活はカント自身が規則正しい生活を道徳的に行えるように努力した結果でした。

散歩と深い考え

散歩やウォーキングを同じ時間同じ道同じ速度できっちり行っていたカント。実は散歩には瞑想の効果があります。時間と場所を決めて行うことによって出来ます。違う道や時間だと違う情報が入り込みすぎるからです。カントはゆっくりと同じリズムで散歩したといいます。こうすることで脈も整います。

このような歩行を毎日続けるうちに哲学的な考え方を身につけたのでしょうか。

筆者も試しにカントスタイルで同じ道を数か月ゆっくりと歩いてみました。瞑想はできませんでしたが自宅ではゆっくりと考えられなかったことや、思いもつかなかったことやなどが浮かんできては考えたりしました。

当時カントが直面していた科学技術の発展の副作用は今の時代でも十分あり得ると思います。ゆっくりと歩くことで何か糸口が見えてくるかもしれませんね。

哲学の木(現在は見ることができません)

物理的にも弱ってきたことは確かですが、一部のマナーの悪い観光客も理由の一つだそうです(畑に入ったり・・・)

最新技術に使われるのではなく自律して使いたいですね。

カントの哲学ことを考えていたら夢にまで出てきました。考えすぎると夜眠れなくなるかもしれません・・・カントはそれほど深い考えをまとめることが出来たのです。

今日も健康に歩きましょう(o^―^o)ニコ

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